データセンター 液冷・液浸冷却 市場規模・動向 2026
最終更新 2026-06-16出典 10 件AI作成+監修済み投資助言ではありません
国内DCの液冷・液浸冷却市場(設備=コールドプレート/CDU/液浸槽/冷却液+施工)を公開データからボトムアップ推計。AI高発熱(GB200 NVL72=120kW/ラック)で空冷が物理限界に達し、ハイパースケール新設は液冷標準装備に転換中。国内液冷・液浸の年間市場(設備ベース)は2025年で概ね300〜650億円(USD換算 約2〜4.5億ドル)レンジと推計、2030年に向け年率20〜25%級で1,000〜2,500億円規模へ。ただし調査会社間で「冷却市場」の定義差が10倍開く(Mordor $258M vs IMARC $2.8B/2025、いずれも全冷却)ため、レンジは広めに取る。液浸単独はまだ実証〜初期導入で全体の1〜2割未満。事業会社にとっては「いつ自社DC/借りるコロケが液冷前提になるか」「液浸 vs ダイレクトチップ(DLC)のどちらに賭けるか」が論点。
空冷はもう物理的に間に合わない——NVIDIAのGB200 NVL72が1ラック120kWを叩き出し、ラックを水や液に浸けないと冷やせない世界に入った。国内は2025〜26年がKDDI/NTT/SoftBankの実用機が一斉に立ち上がる「実証から商用への転換点」で、設備ベンダーは今まさに陣取り合戦の入口にいる。
いま起きていること(出典付き)
- 国内DCのIT電力容量は2025年の約3.34GWから2030年に約6.46GW(CAGR約14%)へ倍増見込み。増分の多くが空冷限界を超えるAI高密度ラックで、液冷の構造的ドライバー Mordor Intelligence, 2025
- NVIDIA GB200 NVL72は1ラック120kW(30kW電源シェルフ×4)・72GPUの液冷前提設計で、空冷では冷却不能。KDDI(HPE/堺DCで2026年初頭)・SoftBank(GB200 NVL72を液冷で導入)など国内ハイパースケールが採用 NVIDIA / SoftBank, 2025
- KDDIは液浸冷却で冷却用電力を94%削減できることを実証(NTT系と並行)。空冷比で冷却エネルギーを大幅圧縮できる点が導入根拠 日経GX, 2023
- 日本のDC液冷市場(液冷設備ベース)は2024年で約2.48億ドル、2032年に約14.8億ドル、CAGR約25%との民間推計。ただし同年の『全DC冷却市場』を$258M(Mordor)とする推計より大きく、定義差が顕著 Credence Research, 2024
- 『全DC冷却市場』の2025年規模は調査会社で$258M(Mordor)〜$2.8B(IMARC)と約10倍開く。スコープ(冷却設備のみ/HVAC建築含む)の違いが主因で、点推定は危険 IMARC Group, 2025
- 富士経済は2025年に『データセンター向け液冷・液浸技術の開発動向に関する調査』を発刊し、冷却液・コールドプレート・CDU・クーラントが『大きく伸びている』と報告。市場は実証から部材成長フェーズへ 富士経済グループ, 2025
- 世界のDC液冷市場は2025年で約55億ドル→2030年に約190億ドル(CAGR約23%)、2030年に$9.5B予測の独立推計もあり、いずれも年率20%超の高成長。日本は世界の3〜5%圏 GlobeNewswire(調査リリース), 2025
要するに: AI発熱で空冷が詰み、国内DCは2025〜26年に液冷へ一斉転換中。設備市場は2025年で約300〜650億円・年率20〜25%成長で2030年に1,000〜2,500億円規模が妥当レンジ。ただし調査会社の定義差が10倍開くので点推定は鵜呑みにするな。液浸はまだ初期、本命はダイレクトチップ液冷(DLC)。
規模感(速報): 国内DC液冷・液浸の設備市場は2025年で約300〜650億円(全DC冷却市場の定義により幅、液浸単独はうち1〜2割未満)、2030年に向け年率20〜25%で1,000〜2,500億円規模へ拡大すると推計(前提: 国内DCのIT電力3.34GW→6.46GWの増分が主にAI高密度ラックで、新設の液冷比率が現状~1割から2030年に4〜6割へ上昇)。